人知れず社会インフラを支える
基盤を提供すること。
それこそが仕事の醍醐味。
運営統括部
物流会社の営業から物流施設の管理者へ。
物流というキーワードで新たな道を見出す。
私は当社が4社目ですが、当社内においても異質な経歴であるかもしれません。1、2社目は物流会社で物流サービスの営業に携わりました。一言に物流と言っても、営業の他、倉庫現場での作業やトラックのドライバーなど業務は多岐に渡ります。ある時、今後のキャリアを考える機会があり、物流に関連する仕事の選択肢を探していたところに物流施設の管理を担う仕事の話しが舞い込みました。私にとって、物流と不動産の掛け算は思いもよらない新たな発見であり、迷わずに転職を決意しました。職種はプロパティマネジメントという聞き慣れない言葉でしたが、未経験ながら物流施設についてはある程度知識はあったため、早く順応出来ましたのではないかと考えています。
その後、前職にて当社の代表的な物件の管理担当として従事していたことを機にご縁を頂き、当社へ入社しました。前職で携わっていた物件をより上流から管理出来ること、三菱商事という安定した母体があること、その中で自分自身の経験を活かせる場所として当社は非常に魅力的でした。
入社後は、前職で担っていた物件を含め、当社が開発した全ての物流施設と工場アパートという2つの異なるアセットにおける運営業務を担当しています。各施設が売却されるまでの間に商品である物件の価値を維持、向上させることがミッションです。当社は物流施設と工場アパート以外の施設も開発していることから、今後は運営のプロフェッショナルとして業務の幅を広げるべく、別アセットの知見も深めていきたいと考えています。
管理の終了時は寂しさと安堵を実感。
手をかけたからこそ生まれた思い入れ。
この仕事は日々発生する大小様々な事象に管理者として対処し、問題を解決することで小さな成功体験を積み上げられることに魅力があると感じています。同時に、関わる時間が長ければ長いほど、物件に愛着も湧いていきます。既に売却済ではありますが、「MCUD川崎Ⅰ」は、私が前職を含め、これまで最も長く深く携わった物件でした。
当社においても長く保有したことからも、台風による多摩川の増水に起因した浸水の恐れなど様々な出来事が思い出されます。
MCUD川崎Ⅰは共有物件であったため、物件の運営には、持分共有者、プロパティマネジメント会社、建物維持管理会社、テナントと複数の関係者がおり、問題が起こった場合には、各社と話合いを重ね、解決まで導くことになります。
複数の関係者は各社立場も異なり、それぞれの思惑もあるため、問題解決は一筋縄ではありませんが、信頼関係を築けていた場合、直ぐに解決できることもあります。建造物としての物質的な管理と思われがちですが、人(関係者)との良好な関係性を構築することも大事な仕事であると実感しております。
長く携わったMCUD川崎Ⅰの売却が完了したときは、もう携わることがないという寂しさと、ほっとした気持ちが入り混じりなんとも言えない気持ちでした。
物流は生活のインフラであるにも関わらず、これまではあまり注目されていない業界でした。しかし、時代が変わり、特にコロナ禍以降は、物流が社会的にフォーカスされるようにもなり、良い時代が到来しました。伴って、物流施設についても広く認知されるようになりましたが、長く物流に関わってきた身としては、物流に関わるサービスと施設が今後どのように変化していくのか注目しています。