ハード・ソフトの両面を考える
都市開発案件で
着実に力がついていることを実感。
都市開発第一部 兼 コンテンツ企画室
海外事業者と行政のニーズを
すり合わせるタフな取り組み。
私は、都市開発第一部で大阪の万博記念公園案件(※)のプロジェクトマネージャーとして、JV先の事業者と一緒に事業全体の方針策定を行った上で、行政との折衝などを主に行っています。また、コンテンツ企画室を兼務することで、ハードのみならず、まちづくりに必要不可欠なソフトの部分の企画・立案にも関わっています。
万博記念公園案件の特異性は、世界水準の大規模アリーナを中心に、周辺に商業施設、ホテル、レジデンスなどを複合的かつ段階的に開発を推進する点です。そのため、アセット間の関係性、導線づくりといった、まち全体を俯瞰した上での仕組みの設計が欠かせません。行政に加えて、周辺施設や地元住民の方々の巻き込み方、ITの活用法なども含めてハード・ソフト両面から、まちの“あり方”を考えていく必要があります。
世界中で、アリーナを中心とした大規模なまちづくりを成功させてきた海外事業者との共同事業でもあり、大胆なアイデアの実現に向けたチャレンジを求められることもあります。事業者間で価値観やビジョンのすり合わせを重ねながら、行政や地元住民の方々も腹落ちする形で提案を行い、同意を得ていくプロセスは非常にタフでチャレンジング。力がついている感じがしますね。

※大阪府による公募事業「万博記念公園駅前周辺地区活性化事業」:米国企業のAnschutz Entertainment Group, Inc.、関電不動産開発株式会社との共同事業となる。「大規模アリーナを中核とした大阪・関西を代表する新たなスポーツ・文化の拠点づくり」を推進するもの。
「不動産屋」という感覚はない。
大学時代の楽しさとやりがいが今も。
私は福岡の大学在籍時代から、身近にエリアマネジメント実践の機会が数多くあり、自然な流れで、まちづくりに携わってきました。当時は、企業、住民、行政などが、同じ目線でまちづくりを推進する協議会にもインターンとして参画し、まちに関与する皆様とのコミュニケーションを図っていました。
まちづくりに深く関与し、その中心となっていた商業施設の販売促進やプロモーションを担当し、施設運営の現場について学びました。そしてそのまま、その施設を運営している三菱地所グループに入社。その後いろいろなご縁が重なって、当社に入ってきました。
社会人になってから今まで、私は「不動産屋になった」という感覚がありません。施設の運営といっても、テナントの皆様とのコミュニケーションに必要なファッションの勉強をしたり、プロモーションコンテンツを考えたりしてきました。当社でも、自分に求められているのは「いかにその施設やエリアにバリューを付加できるコンテンツや仕組みを組み込めるか」だと認識しています。考えてみれば、大学時代にまちを盛り上げようとしてイベントなどの企画や運営をしていたことの延長線上に、今もいるのかなと思います。その規模はとてつもなく大きくなりましたけど(笑)。
今後も、まずは今携わっている案件をやり抜き、アリーナのこけら落とし、まちびらきまで立ち合いたいと思っています。面白いコンテンツのアイデアもたくさんあるので、実現できたら嬉しいですね。